ギンレイホールで「アンモナイトの目覚め」を鑑賞しました。
感想です。
久しぶりに、しみじみ「映画っていいな、映画館で観てよかった」と思えた作品でした。
予告では、女性同士の恋愛の話かと思っていましたが、恋愛だけではなかった。様々な観点からメッセージがあり、最後は観る側の解釈になります。
印象に残ったシーン ネタバレあり
○メアリーが、医者主催のパーティーでシャーロットに嫉妬するシーン
表情と音楽で、その場所にいることさえ耐えられない程の嫉妬心を表現している。そのときは、最初にシャーロットを1人にしたのはメアリーなのに、シャーロットがその間に会話した女性に嫉妬するのはやっぱりメアリーが人との交流に慣れていないからなのかと思えた。終盤、軟膏を売った女性との会話から、「この人はシャーロットが会話していた女性だ!」と分かり納得した。
また、医者がメアリーに好意を持っていたがメアリーは全く気付いていないと思った。が、観終えてから、メアリーは医者の気持ちに気付いていたけれど、「シャーロットと一緒でないとパーティーに出席したくない」とはっきり伝えているところ、医者(男性)の好意には応えられないという意味で言ったのかな、と思っている。そして、医者はある程度理解した。パーティーでメアリーが部屋を出たあと、医者はメアリーのシャーロットに対する嫉妬を確信し、心配しながらも後を追うことはしなかった。
○ラスト
博物館で、メアリーが発掘した化石を挟んでお互いが相手をみるシーン
自宅に招かれたメアリー。シャーロットは、1番メアリーを理解していたはずなのに、、、メアリーの台詞を私も心のなかで叫んでしまった。何故「自由な鳥を金の鳥籠に入れるようなことをするの?!」
そして、その後博物館に行ってメアリーより先にあの化石の近くで待っていたのか。何故?シャーロットの表情からは、謝罪の気持ちは見てとれなかった。
私は、メアリーの気持ちになって観ていたので、私がメアリーだったら、、あんな屈辱を受けたあとにシャーロットの要求に応えるわけがないと思った。
エンドロールの最後は、波の音が入る。シャーロットのあのラストの表情は、覚悟だったのかな。二人は、駆け落ちして海の近くの小さな家で暮らしている気がする。
ケイト・ウィンスレット
予告はチラッと見たけど、他に何も情報を得ず観たのでメアリー役をケイト・ウィンスレットが演じていたのを映画の最後に知りました。タイタニック以来でした。あまりにも素晴らしい演技に拍手です。